バーリからマテーラへはアップロ・ルカーネ鉄道Ferrovie Appulo Lucane(FAL)が主たる公共交通機関。
というか、旅行者が使えるのはこれしかないでしょう。
時刻表を調べると、マテーラまでの直通便は少ない。途中のアルタムラ(ALTAMURA)で乗り換えが必要な便が多い。
でも、午前中に一本直通があるのでこれを利用することとした。
FALの駅はFS駅の隣なので全く問題なし。
実は2007年に同じルートでマテーラまで行っている。
その時は順調に往復できた。
今から振り返ると今より情報が少なくて、よく間違えなかったな、と思う。
しかし、この鉄道は注意が必要だが今回も何とかできる、そう考えていた。
ところが、、
ふと気づいた。
出発のひと月くらい前だっけ、、、
イタリアでは良くあることだが、FALでも鉄道は平日しか動いていない。
バーリ到着日、つまりマテーラへ向かう日は日曜日。鉄道は運休。
代替のバス運行利用するしかない。
しばし、焦った。

FALのサイトで色々探してFESTIVO(日祝日)のバス時刻表(Orario)を確認。

BARI via Capruzzi 8:10発 Matera C.le (マテーラ中央駅)9:33着が狙い目

FAL_Bari_Matera640


知らない土地のバスで困るのは
1、どこにバス停があるか
2、どこでチケット買うか

何と言ってもイタリアのバスはバス停ががよくわからないことが多い。
きちんとしたバスターミナルでも、その中でどこに停まるか分からない。
出発ポストに行き先の表示がないことも多い。(前回、カターニアからカルタジローネまでのバスで思い知らされた)
路上のバス停など日本の感覚から見ると全くいいかげん。
乗っていたバスがバス停で停車してもどこにバス停の標識があるか分からないことも多々ある。
ひどいもんです。

幸いチケット購入は最近は簡単になってきている。
何と言ってもネットの普及が大きい。
こんな超ローカル(失礼)でも国境を超え電子チケットで切符買えちゃうんです。

ほぼ全面的にイタリア語のFALのサイトでも必要な投入項目は決まっているので何とか買えた。
FAL_bus 1
料金は4.9ユーロ 鉄道と同じ。

さて、肝心のバス停の位置。
いろいろ探した。
バーリ中央駅の南出入口(これが駅の裏手になる)の前を走るVia Capruzzi沿いにあることは分かった。
上の時刻表にも

BARI via Capruzzi(difronte civ.236)とある。
しかし、difronte civ.236がはっきりしないが、236番地の正面、てな意味だと解釈した。
後からわかったが、これ結構当たっていたみたい。
また、Pamというスーパーマーケトの通りを挟んだ向かい側、という情報もあった。
地図もネットで探した。

fal_bus_stop

緑のチェックの場所、これはPamの向かい側にあたる。
バーリ中央駅の西のはずれに近い場所で、通りがVia Giuseppe Capruzzi
しかも、この辺りが236番地となる。
さらに今は優秀なツールがある。
Google Mapとストリートビュー。
これで確認して当たり、と判断した。


やれやれ、
出発日、到着日などの曜日の確認を忘れていたのは大きなミスだった。
当日わかったらものすごく焦ったと思う。
この日は鉄道運休なので、当然かもしれないが鉄道駅側は窓口すべて閉鎖されていたので、聞く相手もいないのだ。


さて、バーリ中央駅で列車を降りて地下通路を通り南側へ、出たら右(西方向)へ歩道を歩くと、そこにはATSなどのバス停が数カ所ある。
歩道は狭く、大きな荷物を引きずっていると、情報がないとバス停探しは大変。
ここをどんどん先に行き、見つけた。

これがバス停
IMG_3648

向かい側にPam確認。
IMG_3647


ここで待っていると東の方からバスがやってきた。
PA010396
ほとんど時間通り。
イタリアもバスはかなり正確に走るんです。

確かバスには10人も乗らなかったと記憶している。

のどかな風景の中をバスはひた走り、
PA010400

PA010403
ほぼ定刻にマテーラ中央駅前に到着した。

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右に見える殺風景な背の低い建物が中央駅。
今は入り口にはシャッターが降りている。

鉄道はここでは地下を走っているので、改札通ると地下へ降りることになる。
バーリへの帰路はここを使う。

有名なサッシの連なるエリアはここから少し離れた場所である。
以前来た時は、中央駅からどの方向に行けば良いか迷ったが、今はスマホの力もあり難なく到達できる。
荷物を引きずっていく体力は要るけどね。